2018/6/8
高2理系生物では、特殊な実験器具のツンベルク管とキューネ管を用いた呼吸の実験を行いました。まず、ツンベルク管を用いた好気呼吸の実験です。
ツンベルク管の主室に酵母液、副室にメチレンブルーとコハク酸ナトリウム溶液を入れ(写真1枚目)、アスピレーターで脱気して(写真2枚目)から、副室の液を主室に注ぎます。ツンベルク管内は酸素が脱気されているので、電子伝達系は止まりますが、メチレンブルーが水素を受け取るので、クエン酸回路の脱水素反応が進みます。これはメチレンブルーの色の変化(写真3枚目)により確認できます。
次にキューネ管を用いた嫌気呼吸の実験です。キューネ管に酵母液とグルコース溶液の混合液を入れ、嫌気呼吸で管内に二酸化炭素がたまったところを、水酸化ナトリウム顆粒を入れます。すると二酸化炭素を吸収しますので、管の口を指で塞いでいれば、吸引されます(写真4・5枚目)。
実験の目的、原理、準備、方法は予習レポートとしてまとめてきていますので、実験はスムーズに進みます。本日の実験結果をもとに、考察、参考文献、感想・反省を復習レポートでまとめます。予習・復習レポートを合わせて、実験レポートは完成します。
(高2理系生物担当者)