2019/8/27
地学部は8月21日(水)~23日(金)の三泊三日で宇都宮へ合宿に行きました。
1日目は化石採取をメインとし、ホタテの化石などを見つけることができました。
(化石発掘の様子)
(見つけたホタテの化石)
2日目の朝は、栃木県子ども総合科学館へ行き、体験的に科学を学びました。
(惑星探査ミッションのシミュレーションゲーム)
(博物館の前で集合写真)
午後からは、地学と人間生活というテーマで大谷資料館、大谷寺を巡りました。
大谷石は軽石凝灰岩の一種で、加工がしやすく丈夫なため、古くから石材として用いられてきました。
まずは大谷資料館についてです。
大谷資料館は大谷石が石材として採取されてきた跡地に作られた施設で、当時の採掘の様子から、その後の跡地の空間利用を知ることができました。
(広大な空間から、大谷石の需要の高さがうかがえる。中は広く低温なため、天然の冷蔵庫としても活用されてきた。)
(ドラマや映画などのロケ地としても活用されている場所。地学と美術の融合。)
その後、大谷寺へ行きました。
大谷寺では、縄文時代に削られた大谷石の空間に人が生活していたことや、奈良時代に大谷石を用いで観音様が彫られていたことなどを知ることができました。
これは加工がしやすい大谷石があったからこそできた人の営みだといえそうです。
(大谷寺の様子。大谷石を利用してお寺が作られている。)
(第二次世界大戦による戦没者の霊を弔うために作られた観音。大きさは約27mあります。)
3日目は葛生化石館にて、学芸員の方に指導していただきました。
まず最初に化石館の中を案内していただき、葛生で見つかった化石や葛生で採取できる石灰岩の資源としての意味合いについて説明していただきました。
その後、転石を拾いながら化石を探しました。
そして最後に葛生化石館へ戻り、化石館がもつ小石の中から化石を見つける体験をしました。
フズリナやウミユリ、腕足類などの化石が見つかりました。
今回の合宿は天候があまりすぐれず、残念ながら天体観測をすることはできませんでしたが、それ以外については予定通りに進めることができました。
合宿の様子は、文化祭にて改めて報告したいと思います。
(地学部顧問)