2022/12/23
地理部では12月22日に冬休みのフィールドワークを行いました。今回の調査地域は鎌倉と江の島です。鎌倉は日本で初めて武家政権の中枢機能が置かれた古都として、江の島はマリンレジャーや景勝地として、どちらも有名な観光地となっていますが、実は自然地形の宝庫です。
鎌倉は南側を相模湾、北・東・西の三方を丘陵で囲まれた「要塞」となっていて、幕府が置かれた理由にはこの地形が関係しています。江の島は、南側に岩石海岸が、北側に砂浜海岸が卓越し、この地形が作り出す風光明媚な景観が江戸期から多くの人々を魅了してきました。
地理部はそのような自然環境に注目し、実際に地域を歩き、観察することで、鎌倉と江の島にみられる地形の特徴を学びました。このフィールドワークの報告は、2023年度に発刊予定の「ちりレポ第21号」で行う予定です。
今回の調査地は「鎌倉・江の島」です。
鎌倉の三方を囲む丘陵はまさに「自然の城壁」。部員達は足下を泥だらけにしながらその険しさを体感しました。鎌倉に幕府が置かれた自然的な理由にみんな納得したようです。
江の島の南側は切り立った崖(=海食崖)と岩場(=波食棚)が広がります。これらは波による侵食と関東大震災による地盤の隆起で形成されたものです。本来は岩場まで下りることが出来ますが、巡検当日は荒天と満ち潮の影響で波が荒く、下りることは出来ませんでした。
通常は岩場まで下りられます。
起伏の激しい地形をたくさん歩きましたが、部員達は最後まで頑張りました!!
現在、部員達は冬休みを利用してこのフィールドワークの成果を「ちりレポ」に掲載するため執筆作業を行っています。2023年も地理部の活動にご期待下さい!!
(地理部顧問)