2017/11/28
実験は本校理科の大きな特色のひとつです。そのため、実験設備も非常に充実しています。実験室は中学棟に2つ、高校棟に6つあります。高校棟の実験室のひとつである生物室では、11/25~28に高1が、生物基礎の授業で「外液の濃度変化と赤血球の形状変化」の実験を行いました。
ブタの赤血球を、濃い食塩水、同じ濃度の食塩水、薄い濃度の食塩水に、それぞれ入れたときに、溶液の中で赤血球の形がどのように変化するかを顕微鏡で観察する実験です。
まずは教師用の顕微鏡を接続したモニターで観察対象を確認します。
モニターで観察対象を確認~ビデオ教材ではなくリアル画像です!
ひとりひとりが顕微鏡で観察対象を探して観察をします。
観察開始~一番最初に見つけるのは誰?
あっという間に観察対象を見つける生徒もいれば、苦戦する生徒もいます。苦戦している生徒は、ピントがずれている、観察する場所がずれている、光が強すぎてぼやけている、などなど。ちょっとしたアドバイスをして、少しだけ手伝うとすぐにコツをつかみます。
最初に観察する濃い食塩水内の赤血球は、濃い食塩水に細胞内部の水分の一部を吸い取られているのでしぼんで見えます。このような特徴は、実験に向けての予習レポートで下調べ済みです。実験の観察結果をスケッチしながらまとめ、復習レポートで内容をしっかり定着させます。翌週の授業では、予習レポート、結果のスケッチ、復習レポートを一つにまとめて、実験レポートとして提出します。
実験を行うだけでは、その場限りで終わってしまいますが、レポート作成によって、なぜそうなるのか?をしっかり考えることになりますので、定着度が飛躍的に上がります。
レポート作成を課すことの副産物として、OBからは、理科で鍛えてもらったレポート作成のスキルは、大学で大いに役立っています!と、文系・理系を問わずとても感謝されています。
生徒の顕微鏡の視野~薄い食塩水内での赤血球。
(生物科スタッフ)