2020/4/11
4月8日(水)に新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、動画配信の形で入学式を行いました。以下は学校長の祝辞です。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
新型コロナウイルスの国内感染が拡大する中、皆さんの健康と安全の確保および感染拡大を防ぐことを最優先と考え、動画配信での入学式といたしましたが、在校生や教職員一同が、皆さんのご入学を心より歓迎する気持ちには変わりはありません。
さて、これからの学校生活で皆さんに心がけて欲しいことを2つ述べたいと思います。
1つ目は、「挑戦と努力」です。
自分の将来や希望を追い求め、つかむためにも挑戦する気持ちを持ち、一生懸命努力してほしいのです。色々なことにチャレンジし、失敗も経験し、喜んだり、悩んだりしてください。明確な目標を持ち、挑戦し、日々努力を続ければ、必ず結果に結びつくはずです。夢や目標に向かう一歩一歩を大切にしてください。
2つ目は、「自立」と「自律」です。
自分をコントロールしながら、時には我慢もし、自分のことは自分でできるようになって欲しいということです。これは、基本的な生活習慣を確立するという学校生活の基本でもあります。
植物が種から成長する時、土の中にある種は、じっと発芽するチャンスを待っています。そして、芽を出し、光合成を行い、成長し、一つの植物体として見ることできるようになります。しかし、そこから順調に育つとは限りません。時には強い雨や風にも耐えなければなりません。やがて、成長した植物体は、美しい花をつけ、実をつけ子孫を残します。
この話を、皆さんのこれからの城北生活に当てはめてみます。勉学もクラブ活動もそうですが、はじめは成果が現れない時期・時間が続きます。少し成果を出すと、そこからは一気にいろんなものを吸収して、自分で考え、解決しながら、成長できるようになります。思うようにいかないことや悩むことも当然あると思いますが、挑戦し努力し続ければ、少しずつ成果として表れてくるのです。
新入生の皆さんは、城北という土の中から、発芽し、自立し、根をしっかり張り、多くのことを吸収し、自分で考え、正しく行動できる生徒へと成長してもらいたいと思います。また、城北には「自立」と「自律」をサポートするために、多くの仲間と教職員がいますので安心してください。
城北学園という小さな社会には、様々な個性を持った人がたくさんいます。育った環境や年齢、立場が違う人たちです。彼らの個性を認め、よく話を聞いた上で、自分の意見もしっかり伝えられるようになることが大切です。相手を思いやる想像力が必要になってきます。このような出会いを大切にし、友達・仲間との連帯意識や友情を育み、一生の宝となる貴重な人間関係を築いてください。お互いに学び合い、励まし合い、時には、競い合いながら、助け合えるかけがえのない友達をたくさん作ってください。
新入生の皆さんが楽しく伸びやかに、充実した学校生活が送れるよう、私たちも応援していきます。
令和2年 4月8日 城北中学校 校長 小俣 力