2020/8/27
全校生徒が揃って、新しい学期を迎えることができ、本当に嬉しく思います。
新型コロナウイルスの影響で例年より短い夏休み、そしていつもとは違ういろいろな制限の中での2週間だったと思いますが、私は、1学期の終業式で皆さんに「日頃できないこと、夏休みにしかできないことに挑戦してみてください。夏休みが終わった時、何か一つのことをやりきった達成感や、何か一つでも心に残ることを作って欲しい」と話しました。
どうでしたか?皆さんならば、何かしら出来たのではないかと思っています。
さて、9月1日は「防災の日」です。
1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんで1960年に制定されました。また、この時期は、台風も多く来るということで「災害への備えを怠らないように」との戒めもこめられているそうです。「災害は忘れた頃にやってくる」といいますが、本当にいつどこにやってくるかわからなくなってきています。
本校でも毎年、9月1日に避難訓練を行っています。この避難訓練は、地震を想定した災害への備えとして、訓練の手順や避難経路を全校生徒と教職員が確認するものです。手順や経路は、頭で理解出来ていても、身体で覚えておかないといざと言うときに役に立たないからです。
「押さない、走らない、しゃべらない,戻らない」という避難の時の4つの鉄則を守り、真剣に取り組みましょう。また、いい機会ですので、学校以外の場所で災害にあった場合についても家族で話しておいて下さい。
さあ、2学期が始まりました。目標を持ち、その目標を達成するために自己分析をし、計画を立て、一生懸命努力することが大切です。
1学期に『進学情報資料集』が配布されました。読んでくれた生徒もいるかと思いますが、勉強につまずいたり、うまくいかなかったりするとき、是非読んでもらいたいと思います。そこには多くの先輩からの熱いメッセージがあり、納得できるものがあるからです。
先輩からの皆さんへのメッセージをいくつか紹介します。
・「ブレない目標を持ち、学校に軸足を置いて勉強しよう」
・「規則正しい生活とルーティンを大事に。先生、そして城北を頼ってほしい」
・「自分の成績は自分で上げろ。不安な気持ちというのは、行動していないときに湧き上がるものなのだ。だからあなたがやるべきことは悩むことではない、勉強することだ」
・「受験に一番大切なことは、将来何になってどんなことで活躍したいかという夢を持つこと。夢を具体的にするには友達と夢を語り合うこと」
どれも不安な心の葛藤や苦難を克服したからこそ言えるメッセージだと思います。
先輩からの言葉の多くに共通しているものは、「最後まで諦めない強い意志を持って、目標(夢)に向け努力を続けること。そのための環境は城北に揃っている」ということです。安心して、城北での学校生活を続けて下さい。
各自が引き続き、新型コロナウイルス感染や熱中症への対策をしっかり行いましょう。そして、制限のある学校生活ではありますが、一日一日を大切に前に進んでいきましょう。
最後に、高校3年生へ。
2学期は、大学進学に向けての受験準備のために、一日一日がとても貴重になると思います。焦ることなく、着実に努力を重ね、将来の目標に向かってください。応援しています!
(城北中学校・高等学校 校長 小俣 力)