2021/2/5
高2の理系生物の授業では、薄層クロマトグラフィーによって光合成色素の分離を行う実験を行なっています。
陸上植物2種・緑藻・褐藻・紅藻の葉を細かくきざみ、シリカゲル粉末とともに乳棒で葉をすりつぶしてから、抽出液を入れ、光合成色素を抽出します。そして、毛細ガラス管で、5種類の材料の抽出液を、薄層プレートにそれぞれ数回に分けてプロット、展開槽に展開液を入れた後、薄層プレートを入れて蓋をし、5種類の材料の光合成色素を、同時に展開させていきます。
綺麗に分離していく様子を観察していた生徒たちからは、歓声が上がり、展開終了時には素早く分離した色素を鉛筆で囲み、5種の生物ごとに異なる光合成色素を比較しておりました。
実験を通して本物に触れて学ぶことと、毎授業の演習での添削との相乗効果で、深い理解と大学受験に向けての学力向上につながっていきます。資料ではなく、体感したことを生かして、これから大きく成長していってもらいたいと思います。
(高校2年生物科スタッフ)