城北ブログ

中1化生実験「体細胞分裂の観察」

緊急事態宣言の中、東京都教育委員会からの通達で、生徒が向かい合って顔を寄せ合う実験や観察はできません。

しかし、実験を売りにしている本校では、その条件によって実験・観察を諦めるのではなく、その条件を遵守しつつ実験・観察をやる方法はないかと模索して、解決方法を見つけました。それは、実験テーブルをパーテーションで区切って個人ブースを作り、対面ではなくすことです。

実験テーブルの寸法に合わせたパーテーションが届き、実験・観察を行う体制が整ったのが1月末でした。

中学入試明けの2/5から、中1が待ちに待った実験・観察を再開しました。内容は「体細胞分裂の観察」です。実験教員が、染色までを行ったタマネギの根端をもとに、各自が指示に従って

押しつぶし法でプレパラートを作り、顕微鏡で観察します。

自分が作ったプレパラートで、分裂している細胞を見つけて、

観察できた生徒は少数でしたが、もし上手くいかなくても、切片法で作成された教材用標本をひとり1枚ずつ用意していますので、必ず観察することができます。

実験が進むと、「これは前期、こっちは後期」と、体細胞分裂のステージをすらすら答えられる生徒が増えました。やはり「百聞は一見に如かず。」の格言通り、教科書に記載されていることを読むだけよりも、実験・観察で実物を見ることは、効果抜群です。

(中学1年化生担当者)

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