2021/11/24
10月29日(金)に中2学年は「日本地質学発祥の地」と呼ばれる長瀞へ校外学習に行きました。
たいへん遅くなってしまいましたが、その時の様子をお知らせいたします。
10月29日の朝、生徒達は一度学校に登校し、ジャージに着替えた後、バスで長瀞に向かいました。
当日はよく晴れ渡り、校外での活動には絶好のお天気となりました。
前日に中間テストが終わったこともあってか、生徒達の表情も晴れやかでした。
現地では、3つのグループに分かれて巡検を行いました。
こちらは、長瀞駅周辺での活動の様子です。
この辺りは国の名勝・特別記念物にも指定されており、「岩畳」を見ることができます。
「岩畳」とは荒川の流れによって岩石が浸食されてできたもので、小石などに覆われることなく、岩盤がむき出しになっています。
生徒達は「岩畳」の様子をスケッチしつつ、時折通りかかる長瀞ライン下りのお客さんに手を振っていました。
こちらは、「取方の大露頭」と呼ばれる場所での活動の様子です。
ここでは地層が縞模様になっている様子をはっきりと確認することができました。
「しゅう曲」(地層が曲がりくねった状態になること)や「不整合(下の地層のできた時期とその上に重なる地層ができた時期が大きく異なるもの)」なども見られます。
観察とスケッチを終えた後に、土手を駆け上がる者もいるなど、ここでも生徒は元気いっぱいでした。
続いて、「ようばけ」における活動の様子をご紹介いたします。
「ようばけ」という名称は、「太陽のあたる崖(「はけ」は崖の古い言い方)」に由来するようです。
昔の人が、日が暮れてもしばらく陽が当たって輝いていたことから、この名前で呼んだと言われています。
この「ようばけ」周辺では、化石がたくさん見つかることでも知られています。
生徒達はゴーグルをつけ、ハンマーを振るって石を割り、楽しそうに化石を探していました。
中には本当に化石を見つけた者もおり、大いに盛り上がっていました。
3カ所での活動を終えた後は、一度学校に戻り、そこで解散しました。
スケジュールはややタイトであったものの、生徒達は時間を守って行動してくれたため、進行がとてもスムーズだったことは、教員として喜ばしく思います。
また、生徒達の楽しそうな姿が印象的でした。
本校の理科教育では、ただ知識を伝えるだけではなく、「実際に体験してもらう」ことを重視しております。
今回の校外学習も、現地に赴き、実物に触れることで、授業で習った地学の知識に対する理解を深めてもらいたいという思いから実施しました。
更に、校外学習終了後には、振り返りの為のレポートを課しています。
これは、活動の内容や結果、自分の考えをまとめた上で、他者に分かりやすく伝える力を養うことを目的としたものです。
長瀞での経験が、生徒にとってのよい思い出となるだけでなく、彼らのより一層の成長につながるように、引き続き指導をして参ります。
(中2学年担当者)