2023/7/27
4月に新入生を迎えてから早いもので3ヶ月が過ぎ、1学期が終わりました。中学1年生と高校1年の高入生の皆さんは、環境が大きく変わり入学当初はいろいろ戸惑うこともあったかと思いますが、今は城北の生活に慣れて、楽しく伸びやかに学園生活を送っていると思います。
さて、皆さんは、限りある時間の中で、目標を持ち、それを達成するための計画を立て、行動を起こすことができたでしょうか。
頑張ったので思った通りの結果になった人もいるでしょう。いっぽうで、頑張ったのに結果が伴わなかった人、勉強しなかったから当然の結果であったという人は、反省、自己分析を行ってください。そして、努力が不十分であったところ、やらねばならないことに取り組み、2学期に備えてください。
今年度の『進学情報資料集』が完成しました。勉強につまずいたり、うまくいかないとき、是非読んでもらいたいと思います。そこには多くの先輩からの熱いメッセージがあり、必ず自分にあう、すとんと落ちる、納得できるものがあるからです。
先輩からの皆さんへのメッセージをいくつか紹介します。大学受験へのメッセージではありますが、中学生の皆さんにも十分伝わると思います。
・受験とは特に突出した才能がない私たちが唯一、成功できる可能性が高い人生の挑戦です。今おかれている恵まれた環境を自覚して、誇りを持って勉強してください。その苦労経験が何かの将来のきっかけとなり、新たなものを見つける手がかりにきっとなります。自分の将来を信じてください。
・折れない心と立ち直る力 最後まで諦めず合格を勝ち取ることができたのは、早く立ち直ることができたため。折れてもすぐに立ち直る心をぜひ身に付けてほしい。
・最後までやる気を出せ。受験勉強は1年間のマラソンゲームです。受験生の皆さん最後までめげずに完走してください。がんばれ城北生。
・どんなに遠くても高三の夏までに1度は自分の第一志望校に行ってみることをおすすめします。そこで学びたいと言う気持ちをモチベーションに勉強できるからです。
・新たな知的発見に対して喜びを感じる態度こそ学習において最も大事な姿勢であるのではないか。「不知の自覚」を恐れず突き進んでください。
どれも不安な心の葛藤や苦難を克服したからこそ言えるメッセージだと思います。そして、心の持ちようがいかに大切であるかがわかります。
「最後まで諦めないこと。知的発見に喜びを感じ、第一志望校で学びたいという夢に向けて努力を続けること。そのための環境は城北に揃っている」 ということです。
夏休みに入ります。
自らの目標達成のために計画を立て、実行してください。特にこの期間は、講習会、中2の夏期林間学校、中3高1の希望者によるオーストラリア語学研修、高3の大町学習室、クラブの試合や合宿に加え、地域の活動や家族旅行など普段と違って外出する機会も多くあります。社会性や自主性を養う絶好の機会でもあります。
生徒の皆さんは、夏休みにしかできないことにも挑戦してみてください。夏休みが終わって、何か一つのことをやりきった達成感、何か一つ心に残ることを作って欲しいと思います。行動制限のない夏休みではありますが、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスへの対策もしっかり各自で行い、熱中症にも十分気をつけ、事故なく、健全な毎日を過ごし、有意義な夏休みになることを願っています。そして、高校3年生のみなさんは、この夏、焦ることなく、着実に、努力を重ね、将来の目標に向かって頑張ってください。体調管理には十分気をつけ、一日一日を大切に、乗り切ってください。
(城北中学校・高等学校 校長 小俣 力)