城北ブログ

【語学部】コーヒーセミナーに参加する

 現在フィラデルフィアでコーヒー専門店を営む元城北ALTのカミーロ先生の影響で、語学部では文化祭に向けて「コーヒー」をテーマに英語でレポートを作成しています。その取り組みの一環として、池袋の本格派コーヒー専門店「コーヒーバレー」でコーヒーセミナーを開いていただきました。

生徒8名とALTのライリー先生と語学部顧問の10名が参加しました。コーヒーの一般的な説明をしていただいた後、実際に4種類のコーヒーを試飲させていただきました。

まずは、コーヒーについての一般的な説明をしていただきました。

 普段全くコーヒーを飲まない生徒からは「にが〜い」という声が聞こえました。4種類のコーヒーでどれが1番美味しいかと問われると、グアテマラ、ルワンダ、エチオピア、ブラジルの順に人気がありました。

4種類のコーヒーを試飲させていただきました。(ブラジル、ルワンダ、エチオピア、グアマテラ)

 それぞれの味について説明を受けた後、この日最大のテーマである語学部オリジナルブレンドの開発に取りかかりました。4種類のコーヒーを自分の好きな割合で混ぜ合わせして自分好みのオリジナルブレンドを考案するのです。いくつかの候補が提案される中で、僅差で最終的に採用されたのが、『ブラジル2+エチオピア1』のブレンドでした。4種類のコーヒーのさまざまブレンドついて「フルーティー、上品、スパイシー、バランスが良い、柔らかい、苦い、華やかな」という言葉でバラエティー豊かな味の特徴を説明していただきました。

城北語学部オリジナルブレンドの割合を多数決で決めました。

 その後の質疑応答では部員から多くの質問が絶え間なく出されました。主催していただいたバリスタの小池さんはその1つ1つの質問に丁寧に答えてくださいました。コーヒーの味の違いはどこから生まれるのか、コーヒーの味は毎年変化するのか、どうしてコーヒー店を開くことにしたのか、コーヒーの淹れ方のコツは何か、コーヒー初心者としてまず何から始めたらよいか、現在お店で出しているブレンドの種類は何か、コーヒーに合うスウィーツは何か…。

コーヒーの味はその土地の土壌によって味が異なる、コーヒー豆は穀物なのでその年の気温、湿度などによって味は変化する、小池さんはイギリスにワーキングホリデーに行って初めて飲んだコーヒーに衝撃を受けてコーヒー作りに興味を持った、ドリップコーヒーを淹れる道具やお湯の温度によって自分の好みのコーヒーが作れる、初心者はまずコンビニの100円コーヒーから飲み始めたらどうか、季節によってもお店で出すブレンドは変わる、コーヒーによって合うスウィーツは異なる、などがその答えでした。また、ウクライナ情勢が原因でコーヒー豆栽培に必要な肥料が手に入らず、コーヒー豆の値上がりや質の低下が危惧されているということも知りました。

お店で提供しているコーヒーとその味の説明をしていただきました。フルーティー、華やか、スパイシー、コクがあるなどさまざまな特徴があることが分かりました。

セミナーの最中すぐ近くで大盛りのかき氷を丸く固めてシロップをかけ、その上にゴマをまぶした上品な豆腐を載せる夏限定スウィーツに生徒は目を奪われて、「今度来たら食べたい」という声が聞こえてきました。最後に小池さんに「どんな小さなことでもいいので、自分の好きなことを追求してほしい」というメッセージをいただき、有意義なセミナーは終了しました。

小池さんから、生徒に熱いメッセージを送っていただきました。”Follow your heart,”

 予定した時間を大幅に超えて帰途につく生徒からは「コーヒーがとてもおいしかった」、「質疑応答の内容がどれも深いものでとても勉強になった」、「お店の雰囲気がとてもよかった」、「今度自分でコーヒーを淹れてみよう」という声が聞こえました。1つのことに情熱をかけて取り組んでいらっしゃる、いわゆる「プロフェッショナル」な人と対話できたことがこの日最大の収穫でした。

最後にみんなで記念撮影。小池さんの飾らない人柄のおかげで、生徒は素朴な疑問を次々と投げかけ、その1つ1つの質問に小池さんは丁寧に答えてくださいました。みんな満足感に満ち溢れた表情をしています。

(語学部顧問)