城北ブログ

【語学部】英語で料理:メキシコ料理ピカデガロを作る

 本校ALTのライリー先生の出身地ロサンゼルスはメキシコに近いこともあって、メキシコ料理が人気です。ライリー先生が子どもの頃から食べているメキシコ料理「ピコデガロ」を学校の食堂で作りました。まず、ライリー先生から料理の説明を英語でしていただきました。

↑ライリー先生からピコデガロの料理の説明

 この料理はアメリカのメキシコ料理店に必ずある人気料理ですが、自分でも作れるそうです。「ピカデガロ」は「雄鶏のくちばし」という意味で、この料理はもともと手でつまんで食べていて、雄鶏がくちばしでつついている様子に似ているためこの名前がついたそうです。主な食材は、トマト、タマネギ、ハラペーニョペッパー(青とうがらし)で、トマトの赤、タマネギの白、ハラペーニョペッパーの緑がメキシコの国旗の色を象徴しています。最古の文献として、16世紀のアステカ文明でスペイン人が記した歴史書にこの料理が紹介されているそうですが、実際にはその遥か昔から作られていたようです。

 次にいよいよ作り方を英語で説明していただきました。作り方はいたって簡単で、材料を切ってボールに入れて混ぜるだけです。まず、タマネギの表面の皮をむき、半分に切り、さらに切り刻んでcube(立方体)の形にします。次にテーブルの上でライムを手で押します。押すことでより多くの果汁が取れるそうです。その後ジューサーでしぼって果汁のみ使います。次にトマトを半分に切り、タマネギと同様に切り刻んで、dice(サイコロ)の形にします。ハラペーニョペッパーは小さく輪切りにします。とても辛いので入れる量は気をつけなければなりません。パクチーは束ねて小さく切ります。食材をボールに入れて、ガーリック、塩を適量入れます。ライリー先生が何度も味見をして、家族と食べた味に近くなったところで、出来上がりです。あらかじめ用意していたトルティーヤチップスと一緒に食べるのが本格的なピカデガロの食べ方です。

↑作り方の説明

 生徒は交代で野菜を切り刻み、ライムをしぼりました。生徒からは、「ダイソーの包丁めっちゃ切れる」、「ライムをしぼるの、最高に楽しい」という声が聞こえました。ハラペーニョペッパーを食べて、その辛さに悲鳴を上げた生徒もいました。1番包丁さばきが上手だったのは、トゥミ先生でした。特にトマトを誰も見たこともない方法で切られたので、「すごい」という歓声が上がりました。それもそのはず、後で聞くとトゥミ先生のお母さんは南アフリカでレストランを経営され、トゥミ先生も料理を手伝っていらしたそうです。

↑トゥミ先生の見事な包丁さばき

↑食材を切ります

 語学部で料理を作ったのは史上初めての試みでした。部員はワクワクしながらライリー先生の説明に耳を傾け、自分たちで食材を切り、みんなで一緒に楽しく食べました。楽しい経験を共有できたことが何よりの収穫です。ライリー先生ご自身も料理を食べながら故郷のご家族をことを思い出して、ノスタルジックな気分に浸っていらっしゃいました。We have just done it!

↑最後の味付けをして完成です

↑おいしく出来上がりました

 次はトゥミ先生の南アフリカ料理を作ってみたいですね。

(語学部顧問)