2024/1/12
2024年の年明けは、大きなニュースからスタートしました。能登半島地震についてのつらい報道が連日、更新されています。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
今年は辰年です。十二支のうち、竜(龍)だけが空想上の生き物です。そもそも竜はどのような生き物なのでしょうか?
竜と聞くと、私は「日本昔ばなし」というアニメのオープニングで、子どもが竜に乗って天に昇って行くシーンを思い出します。実は、それには私たちの大町山荘のそばを流れる、高瀬川上流の龍神湖にまつわる伝説が関係しています。母である竜の神と、子どもの泉小太郎が大町をまもっているという「竜の子太郎」の伝説です。
そもそも、十二支は古代中国を起源とし、時間や年を数えるために使用され、これを覚えやすくするために「同じ発音をする動物」があてがわれました。さらにこの時代、竜は皇帝の生まれ変わりとして実在すると考えられていたため、他の生き物たちと共に選ばれても不自然ではなかったようです。また、十二支はもともと「草木の成長過程」を表すものであった中、5番目の辰は「草木が勢いよく成長して形が整う状態」であり、大きく成長することのできる年なのです。
さて、皆さんは、新しい年をどんな気持ちで、そして決意をもって迎えられたでしょうか。「一年の計は元旦にあり」と言われます。何事もはじめが大切です。ぜひ今年は、「今まで以上に努力をすること」、「新しい自分を発見するために、踏み出す勇気を持つこと」を意識して、目標や計画を立ててみてはいかがでしょうか。
高校3年生は、いよいよ今週の土曜日・日曜日に大学入学共通テストを迎えます。それから、私立大学、国公立大学と2ヶ月にわたって入試が続きますが、くれぐれも体調を崩すことのないよう、「必ず合格するんだ」という強い気持ちをもって、最後の頑張りを見せてください。高校3年生一人ひとりが、それぞれの目標を達成することを願っています。
城北生の皆さんは、これからの社会の第一線で活躍していく人たちです。だからこそ、君たち一人ひとりがマナーやモラルを備えた見識があり、挨拶や時間を守ることのでき、相手を気遣い、思いやることのできる「さわやかな生徒」であってもらいたいと思います。
また、優しさにあふれた城北学園であって欲しいと強く願います。ぜひ、一段高い目標に向かって大きく成長する辰年の1年にしましょう。みなさんの活躍を期待しています。
(城北中学校・高等学校 校長 小俣 力)