2017/4/8
新入生の皆さん並びに保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
9年間の義務教育を終え、自らの意思で、主体的に学ぶ時がきました。
これからの高校生活で、心がけて欲しいことがあります。
それは「知的好奇心と探求心を求め、知性を磨くこと」です。
なぜだろう?どうしてだろう?
という疑問を持つ知的好奇心と、納得するまで追求する探求心を、今まで以上に持ってください。
モンシロチョウは、卵から幼虫の青虫そして「さなぎ」の時期を経て羽化し、成虫のモンシロチョウになり、空へと羽ばたきます。
どうして、あの青虫から、美しい羽を持った蝶になれるのでしょうか?
どうして、自分の体重を浮かし、自由に飛び回ることができるようになるのでしょうか?
とても不思議で、神秘的です。
きっと、色々なことが、「さなぎ」の時代に起きているのでしょう。
さなぎの時期は、動かず移動することなく、外見上変化もなく、中で何が起きているのかわかりません。
この「さなぎ」の時期こそが、2つの「じりつ(自立と自律)」の時期と重なるのではないでしょうか。
これからの皆さんも、喜んだり、悩んだり、苦しむこともあるかもしれません。
しかし、それを繰り返すことで、やがて自らの殻を破り、美しい羽をもって大空へ羽ばたいて行けるのです。
失敗を恐れず、色々なことにチャレンジしていきましょう。
知識欲旺盛な今を大切に、大いに勉学に励みましょう。
多くの書籍に触れて、知性を磨きましょう。
劇的に変化する時期が、必ず来ることを信じて。
保護者の皆様にとってもこれからの三年間は、ご子息が話をしてくれない、学校の様子も分らない、などあるかもしれません。
この三年間は、劇的に変化する準備をしている「さなぎ」の時期であると、温かく見守って頂ければ幸甚です。
最後に、新入生の一人ひとりが「着実・勤勉・自主」の校訓を胸に、大きく成長し、充実した青春時代を送られることを、心から願っています。
城北中学校・高等学校 校長 小俣 力