2017/9/13
今回の地学基礎の授業では、岩石に対して四象限マトリックス分析を行いました。
四象限マトリックス分析とは、主にビジネスの世界で用いられている基礎的なフレームワークの一つです。
この授業では文系の生徒たちのみであることもあって、岩石の分類の授業で、このフレームワークを適用してみました。
このフレームワークでは、岩石から二つの特徴を抽出し、その特徴の順に岩石を並べていきます。
例えば「色の黒さ」と「岩石の粒の大きさ」という特徴を抽出して、その特徴の度合いをもとに岩石を配置する、ということをします。
この授業の前には、岩石に関する知識は何も与えていません。
自分の観察力をもって、2つの軸を考え出し、それを実際に図に表します。
岩石を観察する生徒たち。
生徒たちは観察を通じて、岩石にも様々な違いが存在することを、観察を通じて自ら発見していきます。
(例1)「粒の大きさ」と「粒の種類数」を軸に選んだ生徒。
(例2)「岩石の色」と「表面のなめらかさ」を軸に選んだ生徒
生徒たちが卒業後に向かい合うのは、まだよくわかっていない未知の課題ばかりです。
その際に、冷静に事象を観察する力と、その観察を通じて事象を分類し、特徴をつかみ取る力が必要です。
生徒たちが体験したことは、これらと同じプロセスです。
この授業を通じて、未知の課題に取り組む力を身に付けてほしいと思います。
この後の授業で、生徒たちがまとめたこれらの資料を基に、どんなことが言えるのかをまとめていきます。
(地学科スタッフ)