2017/1/10
昔からの格言で「一年の計は元旦にあり」「一日の計はあした(朝)にあり」と言われています。
一日のはじめである朝に、その日の計画を思い巡らせ、一年の心づもりを元旦にするという意味です。
しっかりとした目標や計画をたて、着実に実行せよ、という教えです。
ただ、目標や計画を立てる時には、今までやってきたことを反省し評価することが必要です。
具体的に言えば、勉強やクラブなど学校生活において、自分はどうだったのか反省し、良い所、さらに伸ばすべき所はどこなのか、問題がある所、不十分だった所はどこなのか、そして何が原因なのか、自己分析します。
そして、改善すべき要素を盛り込んで、改めて目標や計画を立てるのです。
スキージャンパー女子の高梨沙羅選手は、ジャンプの男女を通じてW杯歴代最多まであと4勝となりました。
スキージャンプは、「美しく、遠くへ飛ぶ」ことを競う競技です。
空中に飛び出すときのスピードは時速約90キロ、飛距離は120m以上を飛びます。
彼女は練習を重ねる過程で、反省と自己分析を繰り返し、改善し、今の結果に結びつけているのです。
以前、「飛ぶのは怖くないですか?」という質問に対して、高梨選手は「怖くないです。もっともっと遠くへ飛びたい」と答えていたのを覚えています。
前向きに挑戦する姿勢に感心するとともに、それを確実なものにするための表からは見えない限りない努力をする人、努力のできる人だと感じました。
皆さんの中にも、今までに、目標や計画を立て、決意をしてもなかなか実現出来ずに、時には自己嫌悪に陥る経験をした人もたくさんいるのではないかと思います。
それでも、また決意を新たにしましょう。
非常に飽きっぽく、長続きしない人のことを「三日坊主」といい、「三日しか続かない」という意味で使います。
ただ、三日坊主になるためには、目標や計画を立て決意しなければならないわけで、挑戦しようとする意欲を持った人でなければならないともいえるでしょう。
また、「三日続いたものは、ずっと続く」というポジティブな考え方も聞いたことがあります。
これらのことから、目標や計画を立て、挑戦し続ける前向きな姿勢が大切なのです。
高校3年生は、今週末にはセンター試験が行われ、それから私立大学、国公立大学と二ヶ月にわたって入試が続きます。
高校3年生の一人ひとりが、それぞれの目標を達成することを願っております。
(城北中学校・高等学校 校長 小俣力)