
城北学園は、1941年(昭和16年)、儒学者・深井鑑一郎先生と、その教え子であり、凸版印刷社長として活躍された井上源之丞先生によって創立されました。以来、「人間形成と大学進学」という建学の精神は、時代が変わっても変わることなく受け継がれています。
本学園は、生徒一人ひとりの個性を大切にし、互いに学び合い、高め合う環境づくりを重視しています。この6年間または3年間の学びの場で、生徒たちが様々な出会いを通じて、ともに切磋琢磨しながら成長していくことを目標としています。それを支える私たち教職員もまた、生徒と共に学び、励ましながら、共に「高み」を目指していきます。
いま述べた「高み」とは何でしょうか。それは、学力や技能だけでなく、多様な価値観を受け入れ、他者と協力しながら新しいものを創り出す力を育むあり方だと考えています。こうした力は、先の見通しが難しい現代社会において、時代を超えて必要とされる力です。生徒の皆さんには、この場所で、学び合い、人を支え、共に歩む経験を通じて、自らの「高み」を見出してくれることを願っています。私たち教職員もまた、そのような力を自ら体現し、生徒の前で示す存在でありたいと考えています。
生徒の皆さんの中には、このような話をすると、「そんなの自分には無理」「時間がないし……」と感じる人もいるかもしれません。しかし、城北学園は、そうした気持ちを「この友達とならやってみようかな」「この環境ならできるかもしれない」という前向きな気持ちに変えられる場所です。だからこそ、自分の進む道や挑戦したいこと、解決したい課題に、勇気を持って積極的に取り組んでほしいと願っています。
城北学園の建学の精神である「人間形成と大学進学」のうち、「人間形成」とは、知識を身につけるだけでなく、他者と信頼関係を築きながら、自らを成長させていくことです。また「大学進学」には、将来、世界でリーダーシップを発揮し、社会のさまざまな場面で活躍する人材に育ってほしいという思いが込められています。城北学園では、生徒一人ひとりの進路実現に向けた丁寧なサポートを行い、希望の進路に向かって努力できる環境を整えています。ここでは、学ぶことの楽しさを感じながら、自らの力で未来を切り拓く経験が待っています。仲間とともに挑戦し、お互いを高め合う時間は、生涯の財産になることでしょう。
「新しい自分を見つけたい」「夢に向かって一歩を踏み出したい」と思っている皆さん。ぜひ城北学園でその第一歩を踏み出してみませんか。私たちは、皆さんが成長し、可能性を最大限に発揮できるよう、全力でサポートします。
ぜひ一度、城北学園に足を運び、私たちの環境を体感してください。皆さんとお会いできる日を心より楽しみにしています。

城北の創立者深井先生は創立にあたって「教育の使命は、社会に役立つ有為なる人間の育成にある」とし、「そのような人間とはまず優れた人間性を備えその上に広い教養と高い専門性を修めた者である」と教えました。そして中等教育の役割を次のように語りました。
「中等教育の役割は善良で有為なる市民となるのに必要な学問・素養を身につけさせることにあるが、その上になお高い知識や技能を求めて上級の学校への進学を希望する生徒がいたなら、その志望を遂げさせるのも重要な責務である」
本校の「人間形成と大学進学」という教育目標はこの深井先生の考えに基づいたものです。
本校の教育は、創立以来受け継がれている「質実厳正」の精神を大きな柱として
1.社会性を備え正しい道理の実行ができる人間の育成
2.努力を惜しまず自律的に行動できる人間の育成
3.感受性を豊かにもち、自己啓発と創造力に富む人間の育成
を基本に、本校の校訓である「着実・勤勉・自主」を日々の行動の規範に位置づけ、教育目標である「人間形成と大学進学」の達成に努めております。