2018/4/4
今年も化学部は、春休み中に行われた高校生向けの学会発表に参加しました。
まず、3月27日に東京工科大学で行われた「化学クラブ研究発表会」に、口頭1件とポスター2件を発表しました。
昨年に引き続きグローバル教育の一環として、口頭発表のスライドだけでなくポスター1件も英語で作成しました。
口頭発表では、天然の鉱物を用いて廃液を処理する研究について報告しました。
英語でスライドを作ることによって、肝心の内容が疎かにならないように、かなり綿密に準備を行いました。
その結果、多くの方に研究内容を理解してもらえたようです。
その甲斐あって、環境に優しい化学の研究に贈られる「GSCジュニア賞」をいただきました。
ポスター発表では、コンタクトレンズにも使われるアクリル樹脂や、スポンジに使われるポリウレタンの合成とその性質について報告しました。
前者は英語でポスターを作成し、後者は中学三年生の学会デビューとなりました。
発表した二人は良い経験を積めたようです。
翌28日は、「日本水産学会高校生による研究発表会」でポスター1件を発表しました。
5年間継続して研究している、海藻類から高吸水性ポリマーを作る研究です。
今回は実験中に偶然作製できたフィルムが、透明で柔軟性に富むことを報告しました。
そのような性質を示す理由は不明ですが、この点については多くの方と議論できたようです。
今回は全国から過去最多となる77件の発表がありましたが、その中でも高い評価をいただくことができ、奨励賞を受賞することができました。
これらの研究は全て、生徒(と顧問)が知恵を絞りながら進めてきたものです。
化学の研究を進めていくと、専門知識はもちろんのこと、計画性や思考力も身についていきます。
これらの力は、大学受験でも必要とされるはずです。
今春の学会発表で活躍した、新高校三年生の今後に期待したいと思います。
さて、化学部はこのように外部での研究発表をメインに活動してきましたが、4月からはこれまで以上に「化学を楽しむクラブ」を目指していく予定です。
実験教室の開催に力を入れ、文化祭の形態も変わります。
今後は、本気で化学を楽しむ人が活躍するクラブを目標に、活動していきたいと思います。
興味を持った新入生の皆さん、是非仮入部に来てください。
部員一同、お待ちしています。
(化学部)