城北ブログ

2021年度化学部春の学会発表!

何とか今年も春の学会発表を行うことができました。今回は春で引退となる高校二年生二名が、日本水産学会高校生による研究発表会と化学クラブ研究発表会に、学校からそれぞれオンラインで参加しました。

3月28日、海藻の成分からフィルムを作る研究について、日本水産学会で発表しました。このフィルムは保湿性が高いため、食品の保湿シートとしての活用が期待されます。生物寄りの発表が多い学会ですが、座長の先生には興味を持っていただけたようです。

3月30日は、狭山茶の淹れ方による成分の変化を追った研究について、化学クラブ研究発表会で発表しました。旨味成分を多くするには70℃程度で5分以上、抗酸化成分を多くするには沸騰したお湯で長時間抽出することが適しているようです。普通科高校にある設備でこれ以上の調査は難しいのですが、会場からは示唆に富むコメントをいただけました。

振り返ってみれば、昨年度は実質三ヶ月ほどしか活動できておらず、充分なデータを集められる状況ではありませんでした。そんな中でも校外発表までこぎ着けた高校二年生の頑張りは、立派なものだったと思います。今後は受験を乗り越え、大学で思う存分、研究に打ち込んで欲しいと願っています。

(化学部顧問)