城北ブログ

【化学部】東京農工大学科学博物館の見学

 化学部は今年、7人の新入部員を迎え賑やかに活動しています。その新入部員を歓迎する見学会を行いました。

 今年は3年ぶりに、東京農工大学科学博物館に行きました。繊維学部を持っていたころからの資料が多数展示されている博物館です。今回は特に、天然繊維を中心に見学しました。

 写真は戦前に活躍したガラ紡という機械で、綿に撚り(より)をかけながら繊維にしていくものです。常に一定の撚りがかかるように工夫されており、その仕組みを興味深く観察しました。
 また、その隣には天然の繊維の表面を顕微鏡で観察するコーナーがあり、絹や羊毛との違いも観察することができました。

 他にもボランティアの方々のご協力で、動態保存されている繊維機械を見学したり、キャンパス内に植えられているクワの樹を探したりと、充実した半日を過ごすことができました。新入部員と上級生の仲も良くなったのではないかと思います。
 天然繊維というと家庭科のイメージがありますが、高校の理系向け化学の教科書にも登場します。今回の見学が、天然繊維を物質として捉えるきっかけにもなってくれれば、と思います。

(化学部顧問)