城北ブログ

歴史部の夏合宿!①

 今年の歴史部の合宿は、広島にて行われることとなりました。今回の合宿には、引率の顧問の先生の他に、OBの先輩も二人参加して下さることとなりました。

 合宿の1日目は東京駅7時40分集合という少し早い時間帯になりましたが、全員が時間より早く集合することができ、余裕を持って新幹線に乗り込むことが出来ました。

 広島駅に着いた後は、4つの班に分かれてそれぞれ駅ビルの中の店で昼食を頂きました。

 昼食を済ました後は路面電車で移動し、広島平和記念資料館を見学しました。展示は被爆者の方の写真や遺品など、原爆の凄惨さやその被害が手に取るように分かるものでした。個人的には、当時の広島市長の、「周辺の他の都市は空爆を受けているのに我が広島のみは攻撃を全く受けていないのは不気味だ」という手記が印象に残っています。その他にも、被爆者の方々の所有物など、当時の生活の息遣いが聞こえてくるような展示が多くありました。

原爆によって、勿論戦時中故に決して五体満足のものではなかったとは考えられますが、そこにあった人々の日常というものが一発の爆弾で一瞬にして破壊された、一瞬にしてその場が地獄と化した、そんなことがつい80年前に起こったのだという事実は揺らぎません。その悲惨な出来事は決して教科書上の出来事ではなく過去の事実として存在しています。

また、原爆は大量の死者を出しただけでなく、生き残った人々にも後遺症を与え、被爆者の方はいつ死ぬかも分からないという恐怖と科学的論拠のない差別を受けて肉体的にも精神的にも苦しんだとされています。原爆投下から79年。悲惨な過去に目を背けず、決して風化させないで記憶に残しておくことが大事だと感じました。部員の皆も熱心に資料に見学しており、改めて平和について考える機会になったのかなとも思われます。

 その後、夕食は二つの班に分かれてお好み焼きを頂き、ミーティングを行ってから22時頃に就寝となりました。

(高2部員)