2024/8/28
3日目は呉周辺の施設を見学します。
広島駅からJRの快速電車に乗り込み、一路呉を目指します。昨日見学した江田島を遠くに望みつつ列車は飛ばし、すぐに呉に到着しました。呉は戦前40万人もの人口を誇った大都市でしたが、その理由は呉が天然の良港であったことに由来します。明治時代に政府によって呉に海軍の鎮守府が設置されて以来、呉は海軍の街として栄えました。実は呉は広島より早く路面電車が開通するなど、その繁栄は広島市を凌ぐほどでした。現在の呉は人口は最盛期の二分の一程度ですが、今もなお海上自衛隊の重要な基地として活躍し続けています。
さて、まず我々は自衛隊の「呉軍港巡り」というツアーに参加し、現在の呉の港を海上から船で見学しました。呉には空母化改装後の護衛艦「かが」や潜水艦など様々な護衛艦を見学することが出来、現在の日本の国防の状態について学ぶことが出来ました。
ツアーが終了した後は、一度海軍カレーなどの昼食を頂きました。
次に、海上自衛隊呉資料館(てつのくじら)を見学しました。この施設は現在に至るまでの海上自衛隊の歴史について学ぶことができる施設で、映像などを交えた海上自衛隊の通史や、戦後復興やイラク戦争の時に活躍した掃海艇や地雷についての歴史についても展示されていました。
また、この資料館には潜水艦についても詳しく展示があり、潜水艦のベッドや食事などの展示がなされているほか、実際に潜水艦「あきしお」が保存されており、本当に使われていた潜水艦の中に入ることが出来ました。やはり、資料などで見るよりも実際に見に行き直に見学した方がイメージがつき分かりやすいと思うので、大変良い経験になりました。
続いて、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)を見学しました。この施設は呉市の発展と旧海軍の歴史について学ぶことが出来る施設です。この施設ではツアーガイドの方がついて案内して頂けることとなりました。
まず入って1番目立つのはやはり戦艦大和の模型です。戦艦大和は世界最大の46センチ砲を搭載した巨大な戦艦で、ここにあるのはその10分の1の模型ですが、それでも巨大な博物館の中で一際存在感を放っていました。また、この模型の下にも入り込むことが出来、その機構の特徴についても詳しく学ぶことが出来ました。
続いて、資料のある展示に移ります。ここでは明治時代からの海軍の発達やそれに関係する政治史、また呉市の発達について写真などの資料を交えながら学ぶことが出来ました。特に、軍艦旗などの実際に戦争などで使われた物や人物の記録などには生々しさが残っており、戦争体験を過去のものにさせないという点でも良い見学が出来ました。
大和ミュージアムの見学後は、再びJR線に乗って広島駅に戻り、夕食を頂きました。
(高2部員)