2024/9/27
こんにちは。鉄道研究部です。
9月28日(土)・29日(日)に迫った文化祭の宣伝も兼ねて、8月の活動についてご報告いたします。
8月2日(金)から4日(日)にかけて、新宿住友ビル三角広場で行われた、第15回全国⾼等学校鉄道模型コンテスト全国⼤会で、今年も受賞しました。結果は、以下の通りです。
(1) モジュール部門 『台湾鉄路管理局 平渓線 菁桐(せいとう)駅』
ベストライター賞
(2) 1畳レイアウト部門 『越すに越されぬ箱根八里』(モデルは箱根登山線)
理事長特別賞(4位相当)
モジュール部門では、初めて海外をモデルにして制作するというチャレンジが、このような受賞というかたちで報われました。
出場校が増えつつある(2)の1畳レイアウト部門では、理事長特別賞を3年ぶりに受賞しました。
いずれの結果も、制作者たちはもちろん、あとに続く部員たちにも、大きな励みと刺激になりました。
9/28(土)・29(日)の文化祭では、両作品に加えて、部員たちがご来場のお客さまに体験運転をしていただくための、より規模の大きなレイアウトも、展示する予定です。お楽しみに!
8月6日(火)から9(金)にかけて、恒例の夏合宿を開催しました。
中1から高2までの現役部員約70名が参加する、大規模なものです。
この人数を活かして毎年おこなっているのが、列車の貸切運行です。
今年は、福島県から宮城県にかけての路線を持つ第三セクター・阿武隈急行さんに、貸切運行と車庫見学を依頼したところ、こころよく受け入れてくださいました。
車両基地では、珍しいLED行先表示を掲出していただいたり、保守車両にも乗せていただいたりと、部員たちはこの得難い経験を楽しんでおりました。
中3~高2は自由行動ですが、中1・中2は顧問引率のもと、様々な施設を見学しました。
(1) 東松島市震災復興伝承館(旧野蒜(のびる)駅)
7(水)の午前中に訪れたこちらの施設では、震災で大きな被害を受けた当時の姿を残す旧ホーム上に、入れていただきました。
実は、この旧ホーム、一般来場者には開放されていないエリアです。事前にリクエストなど全くしていなかったのですが、「鉄道研究部の合宿なら、鉄道関連のことにたくさん触れてほしいから」とのこと。ありがたい限りです。
そして、ホームから下りて、現在は震災伝承館となっている、旧野蒜駅舎へ。
震災当時はまだ生まれていなかったか乳児だった彼らは、神妙ながらも興味深げな面持ちで、展示物・映像に見入り、職員さんの説明に耳を傾けていました。
(2) くりでんミュージアムと細倉マインパーク
8日(木)の午前中に訪問したのは、2007年に廃止された、くりはら田園鉄道の若柳駅の跡地を活用した施設です。
当時の施設や保存車両自体の美しさも、新しく建てられた施設の展示のクオリティも、スタッフの鉄道への愛情も、子どもたちへのホスピタリティも、そのすべてが、当部が訪問した鉄道保存展示施設のなかでも抜群でした。
実際、部員らの集中力も、かなりのものでした。つい先日の鉄道模型コンテストで当部が受賞したことも、ガイドさんたちはすでにご存知で、そのためか、「細倉マインパークの展示室のジオラマはすごいよ!」と勧めてくださる熱量も大きかったです。
午後は、くりはら田園鉄道の前身である栗原電鉄が鉱石輸送を担っていた、細倉鉱山の跡地へ。現在は、細倉マインパークというテーマパークになっています。
寒いくらいに涼しい坑道のなかは、さまざまな掘り方の跡をたどる探検気分に加えて、トロッコの車両や線路も残されていて、たいへん見応えがありました。件のジオラマも、予想以上の規模と繊細さとで、部員たちを圧倒してくれました。
二つの施設を合わせて見学することで、栗原地域の産業と鉄道との深い関わりを実感することのできる一日を送ることができました。
4日目(8/9(金))は全学年において班ごとの自由行動だったため、ブログでの報告は省略します。
合宿の詳細なレポートは、きたる9/28(土)・29(日)に開催される文化祭で配布する、機関誌『どんこう』166号に掲載します。ぜひ、お手に取って、ごらんになってください!
なお、鉄道研究部の夏合宿は、今年度を最後に行わないことが決まっています。
部員数の激増に伴い、合宿の運営にさまざまな支障をきたしているためです。
来年度からは、夏の活動は、各種大会への出場と文化祭の準備に注力することといたします。
今後の当部の活動の展開に、ご注目いただければ幸いです。
(文責:鉄道研究部顧問)