城北ブログ

【山岳ワンゲル部】夏合宿の報告

山岳ワンゲル部では、例年8月に下級生合宿(A隊)・上級生合宿(B隊)の宿泊登山を行っています。年間の部活動のなかでも最も重要な活動で、特に6・7月はこの合宿に向けて厳しいトレーニングに励んできました。特に今年はA隊・B隊ともに大きな荷物を全て背負って山々を渡り歩く「縦走登山」に挑戦しました。

《夏山A隊合宿:八ヶ岳連峰 天狗岳・硫黄岳・赤岳》
 8月1~4日の4日間で、八ヶ岳連峰の南側の山々である天狗岳・硫黄岳・赤岳(通称:南八ツ)の縦走に挑戦しました。2年前には北側の山々(通称:北八ツ)を歩いており、中3~高2の生徒たちは2回の合宿を通して八ヶ岳の大半を制覇したことになります。同じ八ヶ岳でも北八ツと南八ツでは山の難易度が大きく異なり、主峰赤岳を初めとする南八ツは峻険な山々が続くハードな道程です。中1はもちろん、中2・中3にとってもこれほどの難易度の山は初めての経験で、事前に入念な体力作りをしてから臨みました。

初日は麦草峠から入り、白駒の池にテントを張りました。池でボートに乗ったり、周囲を散策したりと部員達は思い思いに自然を満喫しました。

2日目は朝5時から全ての荷物を持って歩き始め、険しい岩稜帯の登りを越えて天狗岳に到着しました。

3日目も朝5時から登り初め、硫黄岳・横岳、そして最後に南八ツの主峰赤岳にアタックする一番大変な行程の日でした。

登り始めること約1時間半。最初の山である硫黄岳に到着しました。硫黄岳からは、これから歩く稜線ルートや奧に控える赤岳の姿をくっきりと見ることが出来ました。下級生からは「これからあそこまで歩くのかあ」と不安な声も聞こえました。

険しいクサリ場をなんとか越えて、更に進むこと2時間。標高2,899mの赤岳に全員で登頂することができました。皆ヘトヘトのはずですが、表情は達成感に満ちあふれていました。
夏山A隊は過去数年で最も難易度の高いコースでしたが、中1を含め全員で赤岳に登ることができたのは、部として大きな成長を感じました。

《夏山B隊合宿:南アルプス 北岳・間ノ岳・農鳥岳》
8月8日~11日の4日間で、上級生中心の10名で日本第2位の標高を誇る北岳(3,193m)を初めとする白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)に挑戦しました。

初日は広河原から入り、大きな橋を渡ってから登山道に入りました。2時間のきつい登りを越えて、中腹のキャンプ場でテントを張り、明日に備えます。

2日は朝4時から北岳への苦しい登りを一歩ずつ上がっていきました。登りの最中では、南アルプスの朝焼けを望むことができました。朝6時半には標高3,011mの北岳肩ノ小屋に到着。翌日からの天候の悪化を考慮して白根三山の踏破を断念し、ここにベースキャンプを構えて北岳・間ノ岳をピストンすることにしました。

北岳も間ノ岳も山頂は霧が立ちこめてしまい周囲が何も見えない状態でしたが、時折霧が抜けてくれると、自分たちが歩いてきた稜線の道をはっきりと確認することができました。

身軽な荷物で動けるとは言え、往復7時間の道程です。北岳までの2時間半も合わせると10時間以上歩いていたことになります。皆ヘトヘトになりながら、テント場まで帰ってきました。
3日目は予想通り明け方からずっと雨が降っており、安全に注意しながら来た道を降って広河原まで帰って、テント場で雨をしのぎ、翌日の朝に帰郷しました。
自然を相手にしている分、自分たちの努力ではどうすることもできない面もあります。白根三山縦走を達成できなかったのは残念でもありましたが、部員全員が無事に北岳に登頂し、悪天候のなかでも帰ってくることのできたのが何よりの収穫でした。次の10月の秋山は晴れることを願って、引き続きトレーニングに励んで参ります。

(山岳ワンゲル部顧問)