2017/12/25
今回の巡検は、戦国の雄 北条氏の居城だった小田原城を訪ねました。
歴史部は最近、近代建築を見ることが多かったので、今回の巡検では城郭をテーマとした次第です。
小田原城は城郭だけでなく、小田原の街全体を囲む「総構え(そうがまえ)」が築かれていました。
その規模は戦国時代においては比類なきもので、これをもって豊臣秀吉の小田原攻めに対抗しました。
小田原城は近年調査や復興・復旧が進んで、その堅牢さに改めて評価が高まっています。
現在も山裾に空堀が残っていて、ガイドさんの案内のもとに堀跡を歩きました。
自然の地形を利用し、高い防御機能を持つ堀です。

☆堀跡(甲冑(かっちゅう)を身につけて底に落ちたら、はい上がるのが大変そう!)

☆ガイドさんの案内を聞いています。
小田原城天守閣の食堂で昼食・休憩の後、午後からは小田原城そのものの見学です。

☆小田原城の立派な天守閣!
まずは天守閣。ここは近年展示もリニューアルされました。
最上階まで階段を上ると、小田原を一望する見事な景色!
その後、本丸から二の丸、最近復元された小田原城の銅門(あかがねもん)や馬出門などを通って、小田原駅に向かいました。

☆銅門に向かう様子です。
この日は行った山裾の堀から小田原城までの行程は、総構えのほんの一部。
ガイドさんの詳しいお話を聞きながらそこを歩き、戦国大名とは単に戦闘に秀でていただけでなく、城や防御施設を造営するための地政学・建築学、また領民統治のための政治学・経済学など、総合的な力が不可欠であったことを改めて学びました。